選択1 コンクリート「高流動コンクリート」

コンクリート

1.「高流動コンクリート」の特徴について

 高流動コンクリートは、「粒体系高流動コンクリート」「増粘剤系高流動コンクリート」「併用系高流動コンクリート」の三種類からなる。使用する水を通常のコンクリートに比べて少なくして、材料分離抵抗性と流動性を兼ね備えることで、振動、締固め作業無しで、型枠の隅々まで確実に充填することが可能である。

過密な鉄筋や複雑な形状でも十分にコンクリートの充填が可能となる。通常のコンクリートに比べて型枠にかかる側圧が大きくなる。コンクリートポンプによる圧送抵抗が大きくなる。

2.高流動コンクリートを採用する目的

 コンクリートの充填不足が懸念される場合の対策に採用される。原因として、「構造物や製品の形状の複雑化」「小さい断面の構造」「過密鉄筋」等の構造に起因するものと「作業スペース不足」や「障害のある場所で施工」等の施工条件に起因するものがある。

3.高流動コンクリートの施工上の留意点

①コンクリートポンプ使用時は、圧送抵抗が大きいため圧送管径や配管長、経路等に留意する必要がある。

②型枠にかかる側圧が通常より大きくなるため、型枠の補強等に留意する必要がある。

③ブリーディング量が少ないため表面が乾燥しやすいため、養生に留意する必要がある。

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