今回は、技術士2次試験建設部門における「コンクリートの品質要求」です。
1.コンクリートの品質性能要求について
1)均質性
材料の品質、製造のばらつきが少なく品質が安定していること。
2)ワーカビリティ
施工を適切かつ効率的に行うため施工・構造・環境条件に応じて作業に適するワーカビリティを有していること。
3)強度
所定の樹齢で設計基準強度を指定された割合で下回らないこと。
4)耐久性
構造物の併用期間中に受ける物理・化学的作業に対して、十分な耐久を保持すること。
2.強度・耐久性確保のための施工時の留意点
1)強度の確保のために
設計基準強度を満足する呼び強度を指定する。水セメント比をできるだけ小さくする。打設時締固めを十分に行い均一にする。湿潤養生を期間内確実に実施し、養生中は衝撃や荷重を作用させない。
2)耐久性確保のため
高炉セメントの潜在水硬性によるコンクリートの緻密化等などの材料選定によりひび割れ防止を行う。打設時締固めを十分に行い均一にする。打継目や打重ねの密実な施工。鉄筋かぶり確保。ひび割れ誘発目地の設置等によるひび割れ対策を実施し水密性の高いコンクリートにする。
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