論文例 選択1 コンクリート「高炉セメントとコンクリートの養生」

コンクリート

1.コンクリートにおける養生の役割について

セメント中の酸化カルシウム(CaO)と水との水和反応やポゾラン反応により硬化し強度が発現する。養生とは水和反応を促進し、強度発現までの有害な作用から保護するためのもの。

◎要求性能を満たすための重要な品質管理項目

①乾燥防止

水分の消失を防ぎ湿潤状態を保つため、シート養生や膜養生を実施する。脱枠をなるべく遅らせる。

②有害作用から保護

衝撃や荷重などの有害作用を与えない所定の強度が確認できるまで、支保工や型枠は存置する。

2.高炉セメントについて

高炉セメントとは混合セメントの一種であり、高炉スラグ微粉末を一定量セメントに混入したものである。混入率によりABCと別れており、B種(30~60%)が一般利用されている。

高炉セメントの特徴

CA(OH)2と高炉スラグの水和反応により緻密なコンクリートになる。潜在水硬性により91日~1年で強度が増進する。塩分・化学的浸食の抵抗力が増加する。

Ca(OH)2が少ない分中性化しやすい。CaOが少ない分初期強度発現が少ない。普通セメントと比べ水和熱が低い。養生期間に注意が必要である。   

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