論文例 選択1 コンクリート「マスコンクリート」

コンクリート

1.「マスコンクリート」の適用時の留意点

 コンクリートの構造物において広がりのあるスラブ厚み80~100㎝以上の場合や下端が拘束された壁の厚さ50㎝以上等の部材断面の大きいものをマスコンクリートとして管理する必要がある。

◎温度ひび割れ対策

マスコンクリートは打設後の内部と外部のとの温度差や既設構造物からの拘束による温度応力に影響をうけるため、温度ひび割れ対策について検討する必要がある。

  • 製造・運搬対策

水和熱の低い高炉セメント等を選定する。高性能AE減水剤の使用によりセメント量を減らし、コンクリート温度の上昇を抑制する。

  • 打設・養生対策

打ち込み区画の大きさ、リフト高さを制限する。温度上昇の低減としてパイプクーリングの実施を行う。

できるだけ短い打ち継ぎ日数で打設を行うことで上下リフトのコンクリート温度差の削減を行う。

  • 設計構造における対策

ひび割れ集中と拘束緩和を目的としたひび割れ誘発目地の設置を行う。ひび割れ誘発目地を設置した際は、ひび割れ後の処置を適切に行う。また、応力集中部の補強や鉄筋量の増加により対策を行う。

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