1. 検討すべき内容
①工事用進入ロ設置
工事車両の出入を行うための進入路設置を検討する必要がある。周辺環境は、河川区域内や農道や水田等の地形であるため、大型トレーラーやダンプが通れるような地盤強度と道路幅を確保する必要がある。
②流水部からの水の流入防止
対象橋脚設置箇所の一部が、流水部にかかっているため、掘削の際に仮土留め等で止水する必要がある。止水性の高い鋼矢板の使用やジョイント部の密実な施工を検討する必要がある。
2-1 . 業務の手順
①施工計画作成
標準的な作業手順を作成するとともに、仮設道路や仮土留の仮設計画を作成する。
②周辺利用者工事説明
地域住民や河川管理者、水田利用者への工事内容の説明をして、協議する。
③工事用進入路設置
大型車の通行が可能な地盤の補強を実施して、道路幅員はできる限り確保する。また、最終的な復旧が必要な場合は、養生を確実に行う。
④仮土留・掘削
止水性の高い鋼矢板を使用して土留めを行う。ジョイント部の密実な施工を行うためパイルロックを塗布し間詰めを行う。
⑤コンクリート築造
気候によるコンクリート管理やマスコンクリート対策に留意して品質管理を行う。高所作業や重機作業の安全対策に留意して安全管理を行う。
⑥埋め戻し・土留め撤去
河川区域のため埋め戻し材料に留意する。
⑦後片付け
進入路は他工区の施工の際も使用できるようなものとする。
2-2. 工程管理の留意する点・工夫する点
水田の利用時期と河川の出水期に対して留意する必要がある。渇水期及び水田利用時期外での期間内で施工が行えるように工程計画を作成して、周辺への影響を低減できるよう工夫する。決められた工程内で行えるよう留意する必要があるため、計画工程と進捗率を比較しフォローアップして期間内に工事を収める工夫が必要である。
3.業務を行うための調整事項と方法
水田利用者や河川道路管理者と発注者との土地利用の調整が必要である。それらとの連絡窓口を設置して、リスクコミュニケーションを行うことで土地利用の調整が効率的に・効果的に進めることが可能となる。
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