技術士2次試験建設部門「施工計画、施工設備及び積算」令和元年度 選択Ⅱ-2-1 論文例

選択2-2

1.調査検討すべき事項とその内容 立場:請負者

①周辺環境調査

 周辺の交通量や、施設の種類、土地の利用状況、騒音・振動や河川、田畑等の調査

②現場の状況確認

 現地地形、地質、地盤状況、地下水等の状況

③埋設物・架空線の調査

 埋設物・架線の位置や種類や管理者の調査

④ヤードの調査

 施工ヤード、仮設ヤードや事務所、休憩所、駐車場等の土地の確保、電力、水道の調査

⑤資機材搬出入経路の調査

 資機械等の搬出入経路の確認

2.業務を進める手順及び留意点と工夫する点

①工程計画立案

 コンクリートの打設時期により、暑中・寒中コンクリートとしての管理が必要になる場合は、その対策を見込んだ工程計画とするよう留意する。

②施工手順の立案

 標準的な作業手順を立案した上で、マスコンクリートや過密鉄筋対策に留意する。打設計画は交通状況や周辺施設の利用を踏まえたものとする。

③配置計画策定

 人員、機械、仮設資材等の仮設資機材の配置計画を策定する。平面図や断面図を添付し、明確にする。

④搬入出計画策定

 交通量や周辺施設の状況に応じた搬入出経路を選定し、時間帯に制限がある場合はそれを見込んだ計画を行う。

⑤安全管理計画策定

 交通状況や作業環境を十分踏まえた、作業者・第三者への安全を優先した、管理計画を策定する。

⑥施工管理計画策定

 マスコンクリートの温度ひび割れや過密鉄筋を起因とする品質低下に留意し、ひび割れ誘発目地や低温セメント等の使用や打設リフトにより品質確保に努めた計画を策定する。

⑦環境保全計画策定

 打設締固め時や大型車搬出入の際の騒音・振動の影響が少ない作業時間帯を選定する。また、都市近郊のため、粉塵防止対策に留意して計画を策定する。

3.業務を効率的に進めるための関係者との調整

 関係者として、発注者、周辺住民・施設管理者、専用物件管理者、警察署、消防署等が上げられる。これらとの連絡窓口を設置して、コミュニケーションを行うことで、業務を効率的・効果的に行うことが可能となる。また、打ち合わせ議事録を作成し、情報共有を行うことで、良質なコミュニケーションをとることが可能となる。

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