論文例　選択１ 安全関係「埋設物近接時の遵守事項」

１．埋設物近接時の遵守事項

①事前調査実施

埋設物管理者に協議を行う。位置や深さや種類の確認を行う。埋設物が近接する場合は、埋設物管理者の立会のもと試掘を行う。埋設物ルートの確認後、埋設物ルート図を作成し、現地にマーキング等で明示して、関係者全員に周知する。

②埋設物影響検討

施工を行う箇所に埋設物が近接する場合は施工による影響があるか検討する必要がある。地盤に薬液注入等を行う際に埋設物に対する影響や埋設物上でクレーン使用を行う際の影響等を検討する必要がある。必要に応じて、防護や移設を検討しなければならない。

③緊急連絡時の連絡体制の確立

埋設物破損時を想定して、緊急時の連絡体制を確立する。緊急連絡体制表を作成して、関係各所の緊急連絡先を現場に掲示することや、関係者は常に緊急連絡表を携帯しておく必要がある。緊急時は埋設物管理者に連絡を行う。2次災害の発生を防ぐため必要に応じて警察や消防に連絡し、道路規制や誘導を行い、公衆への影響を最小限に努める必要がある。

④緊急時の訓練の実施

緊急時に適切な対応を行えるように、予行訓練を定期的に実施する。